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風邪を引きにくい体をつくるために、今すべきこと

SUMMARY

  1. ・「手洗い・うがい」+「鼻うがい」で予防効果をアップ
  2. ・意識したいのは基礎体温を上げる生活
  3. ・積極的に摂りたい栄養素をチェック
  4. ・まとめ


関東地方では、昨年よりずいぶん早く「春一番」が吹いたとのニュースもあり、寒暖差が激しくなってきましたね。実際に2〜3月にかけては、年間でも秋と並んで気温差が激しく、昔から三寒四温とも言われる時期です。
できることならば、風邪を引くことなく、元気にこの時期を乗り越えたいもの。
そこでさまざまな不調に対して分子栄養学の観点から治療にあたる、医師の橋本知子先生に“風邪を予防するための体づくり”についてお話を伺いました。


「手洗い・うがい」+「鼻うがい」で予防効果をアップ

コロナ禍に入って以来、「手洗い・うがい」は、私たちの日常生活の中にすっかり定着してきました。

「感染症から身を守るには、体に付着した見えないウイルスを取り除き、体内に入れないようにすることが大切です」
そのためにも、引き続き「手洗い・うがい」を続けることが大切。

「ただし、うがい薬は口腔内の善玉菌まで殺菌してしまうこともあるので、使いすぎない方が良いという考え方もあります」と橋本先生。

混んでいる電車に乗った、風邪を引いている人と接触したといった時以外は、水うがいでも大丈夫そうです。
そして先生がおすすめするのが「鼻うがい」。

「ウイルスや細菌は上気道(鼻腔から咽頭)にくっつくと炎症を起こしやすくなります。その部分を洗浄できるのが鼻うがいで、口だけのうがいよりも高い予防効果が期待できます」

「鼻うがい=痛い」というイメージがありますが…。

「鼻うがいにはコツがあるんです。私は耳鼻咽喉科で正しいやり方を習って以来、痛みなく鼻うがいができています」

今後のためにも、一度、耳鼻咽喉科でやり方を教えてもらうのも手かもしれません。


意識したいのは基礎体温を上げる生活

風邪を引きにくい体をつくるためには、ウイルスに対する抵抗力を高めることも大きなポイント。それには基礎体温が鍵となってきます。
「まずは、規則正しい生活と適度な運動を心がけること、そして体を冷やさないことが大切です」

基礎体温が1度上がると免疫力が5~6割も上がり、逆に1度下がると免疫力が約30%下がると言われています。

「大切なのは食事です。温かい食事を心がけ、そこにショウガやトウガラシなど体を温める食材も加えて体温を上げていきましょう」

さらに3食きちんと食べることも大切なポイントに。
「2食では必要な栄養素を摂ることができません。特に大切なのは朝食。ビタミンやたんぱく質をしっかり摂ることで朝から代謝を上げることができます」

先生がおすすめするのは和食の朝ごはん。ごはんと野菜の入ったお味噌汁、そこに魚や納豆などのたんぱく質をプラスすれば完璧だそう。
「夕食の残り物を朝に食べたっていいんですよ。忙しい中で無理をせず工夫をして3食召し上がってくださいね」

ただし時間がないからと言って「早食い」は避けたいところ。
「よく噛んで、しっかり唾液を出すことも風邪予防の一つになります。唾液にはウイルスの侵入を防ぐ働きがあり、唾液の量が減るとバリア機能が落ちるとも言われています」


積極的に摂りたい栄養素をチェック


最後に、風邪予防のために積極的に摂りたい栄養素について伺いました。
「風邪予防の第一線として大事な役割を果たすのが気道の“粘膜”です。この粘膜の状態を整えてくれるのが、ビタミンC・ビタミンD・ビタミンA・亜鉛・たんぱく質です。これらの栄養素はチームとなって働くので、どれも満遍なく摂ることが健康の鍵となります」

ビタミンCは野菜・果物・イモ類、ビタミンDはキノコ類・魚貝・卵、ビタミンAは緑黄色野菜・うなぎ・レバー、亜鉛は牡蠣などの魚介類・、肉類・カボチャの種、タンパク質は肉・魚・大豆・卵に多く含まれます。

「ただしビタミンCは体内で作られないので、どうしても不足しがちに。また、紫外線を浴びることで生成されるビタミンDも日照時間の短い冬場は足りないと言われています。サプリメントで補うことも大切です」



まとめ

2月に入って、風邪やインフルエンザなど感染症により体調を崩す人も増えてきたようです。
予防のポイントは2つ。まずは体内にウイルスを入れないこと、そして、抵抗力を高めること。
今回橋本先生には、忙しい日々の生活の中でも+αとして鼻うがいや基礎体温をあげるお食事など、明日からでも取り入れられる習慣を教えていただきました!
不足しがちなビタミンCとDは「Lypo-C C+D」で補って、健康的な毎日をお過ごしください。




橋本知子先生
臨床分子栄養医学認定指導医。高濃度ビタミンC点滴療法認定医。自身の乳がんをきっかけに分子栄養学に出合う。クリニックでは分子栄養学的な検査やカウンセリングを行い、病院に行くほどではないけれど不調をかかえている患者の治療にあたっている。




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