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お悩みに美容家・神崎恵さんが回答

SUMMARY

  1. ・妻のためにどんなことができるでしょうか?
  2. ・20代のうちからやっておいた方がよかったことはありますか?
  3. ・家族との良い関係を築くには?

ライフステージの変化やホルモンバランスの乱れなど、悩みが尽きない女性の人生。年齢を重ねるごとに悩みも複雑になりがちです。人生100年時代と言われるようになり、これまでの生き方の常識が劇的に変わる今、女性が豊かな人生を送るために必要なこと、大切にすべきことは?読者の皆さまからのお悩みに、美容家の神崎恵さんが本音で回答する短期集中連載、今回がラストです。
 
お悩み: 「妻のためにどんなことができるでしょうか?」
私の妻は今年で32歳となります。毎日、何よりも私のために尽くしてくれる妻には、日々感謝しております。 そんな妻に対して、夫として妻がいつまでも健康で美しくい続けてもらうためには、どのような部分に対して気遣いや心遣いが必要になってきますでしょうか?(Yuukingさん/30代・男性)
 
 

神崎さんの回答:大切なのは相手に対する想像力を絶やさないこと。
女性って、家の中で全方位にアンテナを張っていると思うんです。私の場合も「電気はまだ切れないかな?」「洗剤やトイレットペーパーのストックは大丈夫かな」と常にさまざまなことに目を配っています。だからこそ、そっと補充してくれたり、ゴミをまとめてくれたりするだけで十分嬉しいし、助かります。家の中が滞りなくまわっていることに対する感謝の気持ちを伝えてくれるだけでも、気づいてくれていることに救われると思います。

 パートナーの性格もよると思いますが、月に一度でも一緒におしゃれして出かけるのもリフレッシュにいいですし、気兼ねなく自由に一人で出かけてもらえる日をつくるのもいいかもしれないですね。
 
 
お悩み:「20代のうちからやっておいた方がよかったことはありますか?」
女性のホルモンバランスは複雑で、コントロールしづらく、悩みが尽きないなと20代で感じています。今後30代、40代と体調や体が少しずつ変化していくと思いますが、「こうしておけばよかった!予防しておきたかった!」と思うことはありますか?(りんさん/20代・女性)
 

 
神崎さんの回答:体を鍛えて、未来に向けて健康貯金を始めましょう。
学生時代にずっと運動部に所属していたこともあり、体を動かすことは昔から好きでした。大人になってからもジムに通ったり、何かしら運動はしていましたが、実は本格的に鍛え始めたのは40歳を過ぎてから。
現在は週に2回、パーソナルトレーナーに自分がなりたいボディバランスを相談して、指導していただいています。
 
自分が納得できる体をキープすることができれば、自尊心も高まりますし、メンタル面でも自分で解決できる強さ、根気も養うことができると感じています。
20代はキャリアだったり、30代になると子どもを持つことを考えてみたり、特に女性はライフステージによって手に入れたいものが変化していく傾向にあると思いますが、そんな時にも運動で鍛えられた気力、体力があれば、前へ踏み出す後押しになってくれると思います。まだまだ元気な20代のうちに体を鍛えて健康貯金をぜひ貯めておいてください。没我的な時間を持つことで思考もシンプルになり、自ずと私生活も仕事も視界がクリアになっていくはずですよ。
 
 また、食事に関しては、何を食べるかも大事ですが、自分の体と相性の悪い食材を知っておくことも重要。私は遅延型のフードアレルギー検査で自分に合わない食材を知り、血液検査で自分に足りていない栄養素などを定期的にチェックしていますが、効率よく栄養サポートを考えることができます。全ての栄養素を食事から摂ろうと考えると難しいですが、良質のサプリメントなども上手に取り入れるようにしています。



お悩み:「家族との良い関係を築くには?」
成人した子ども達がいます。 確かに自立は大事。でも帰宅が遅いとか、仕事はどう?など親としていつも心配してしまいます。 正直、けむたがられています。 区切りはないにしても、親として離れる時期がわかりません。 親の気持ちをわかってくれる時が来るのでしょうか? 老いた母がいます。 親の気持ち、子の気持ち。 入り混じって複雑な来年50歳です。 恵さんは踏ん切り、ついていますか? 息子さん達を見守ると言う覚悟はどのタイミングでしたか? また、お母様とのいい関係を保つ秘訣を教えてください。(y.めぐみ/40代・女性)
 
 神崎さんの回答:家族だから分かり合えると思わないようにしています。
私はあまり、子供たちに対して細かいことは言いません。性格もありますが、自分はその年代の時にどうされたかったのかを考えるようにした結果でもあります。お子さんの性格や年齢にもよると思いますが、我が家の場合は、食事の進み具合や、表情や声から「今はしんどい時期なんだろうな」と思うことがあっても、無闇に「大丈夫?」と距離を縮めるのではなく、息子たちそれぞれの性格やペースに合う方法で見守り、ケアすることにしています。
 
血がつながっているからといって、分かり合おう、分かり合えるもの、とも思っていません。親と子、それぞれの立場にならないとわからないこともありますし、私自身、今になって母の気持ちに気づいて心がチクリと痛むことはありますが、そう感じられたことが尊い経験だと思っています。
 
 ただ大人になって思うのは、「距離」は思い合えるきっかけになるなということ。母とは離れて暮らしていて、そう頻繁に会えるわけではないので、大切に接しようという意識がより芽生えます。感謝や労いの気持ちは、意識して伝えるようにしています。油断すると甘えがちな関係性だからこそ、想像力と思いやりを大切にしたいですね。