腸活にオススメな発酵食「コンブチャ」とは?コンブチャマイスターに聞いた
東京・表参道にて開催されるLypo-Cのイベント内にて、Lypo-C入りの「コンブチャ」をご提供いただく橋本貴美代さん。
「コンブチャ」とは、お茶を酵母で発酵させて作る発酵ドリンクで、以前は「紅茶キノコ」という名前で日本でも親しまれてきました。
そんなコンブチャは、発酵食品でヴィーガン食、かつローフードということもあり、近年再ブームが訪れています。
今回は、鎌倉を拠点に「コンブチャマイスター」として活動している橋本さんに、コンブチャの魅力、そして腸活のアドバイスを伺いました。
橋本 貴美代
コンブチャマイスター、MTA腸内フローラアドバイザー、腸活コンシェルジュ。中南米コスタリカでコンブチャに出会い、帰国後はコンブチャの魅力を伝えるべく、鎌倉のカフェ「HOUSE YUIGAHAMA」にて手作りコンブチャの販売を開始。
海外で飲んだ「コンブチャ」で人生が変わった
─橋本さんがコンブチャに出会ったキッカケとは?
私は元々セラピストをしており、東洋医学を学んで、実際にサロン運営もしていました。
ある時、自分自身を見つめ直そうと、中南米のコスタリカにあるリトリート施設に1ヶ月間ボランティアに行ったんです。
そこには、世界中からウェルネスにまつわる一流の方々が集っていました。
その中で刺激をもらいつつ生活をしていると、ある日、街中で手作りのコンブチャを売っているお店があったんです。買って飲んでみたら衝撃的に美味しくてビックリ!
元々コンブチャは、バリやハワイなど旅先で買って飲んでいました。
でもイマイチ美味しい物に出会えていなくて、あまりピンと来ていなかったんですよね。
でもコスタリカで飲んだコンブチャは、それはそれは目が覚めるような美味しさで感動でした。
美味しいだけじゃなくて、腸にすごく良い、体と心に良い、と滞在中に飲みながら色々勉強を深めていきました。
そして帰国してからも「あの味」が忘れられなくて、日本でもコンブチャを飲める場所を探したのですが、全部しっくりこない。
その時たまたま英語の本でコンブチャの作り方を知り、「自分でも作れるかも?」と思い、そこから本やYouTubeで調べ、自作し始めたのが6〜7年前。
試行錯誤を繰り返す中で、ある時「あの味」が再現出来たんです!
そこからコンブチャにどハマリしていき、毎日飲んでいるうちに体もドンドン変化してきた。
「これは販売したい!」となり、現在のカフェの社長とのご縁もあって、販売を始めて5年が経ちました。
*鎌倉にあるカフェ「HOUSE YUIGAHAMA」では、橋本さんの手作りコンブチャを飲むことができる。
─コンブチャを飲み始めて、どのように体が変化しましたか?
私は小さい頃から体が弱かったんですよね。
持病で肺炎があり、成人になるまでに何度も入退院を繰り返していました。
あとは熱を出しやすい、アレルギー体質、女性特有の生理の痛みなどもある。
20代は体力で誤魔化してきましたが、30代に入ってからは不調が続く日々。
かといって「お医者さんに通うのも違うのでは?」と思い、アロマオイルをきっかけに、アーユルヴェーダなど東洋医学を勉強していきました。
そこから学んだことは「食事」が大切ということ。
20代はジャンクな食べ物が好きでしたが、添加物を減らして発酵食を摂るようになり、そのあとコンブチャに出会ったんです。
コンブチャを飲み始めて一番実感するのは、本当に腸内環境が整ったということ。
熱を出さなくなったし、元々は酷い花粉症体質も今は薬要らず。あとは生理の痛みも緩和されて、いろんな不調が改善しました。
あと、30代に比べると髪質、お肌のハリや水分量が明らかに違うんですよね!
私は湘南に住んでいて日々サーフィンをしているし、年齢も重ねているから普通であればハリや水分は落ちていくはずです。
やはり日常にコンブチャを取り入れていることがすごく大きいと思ってます。
─コンブチャが再び注目を集めています。なぜ再ブームしているのでしょうか?
コンブチャは、1970年代に「紅茶キノコ」という名前で、日本でも第一次ブームがきました。NHKなどでも「体が変わる自然食」として取り上げられています。
鎌倉に住むご年配の方でも、昔作っていた、飲んでいたという方も多いです。
でも二言目には「美味しくないよね」とか、「酸っぱいよね」「気持ち悪いよね」という感じなんです。
日本では紅茶だけでしか作られてなかったものが、今ではいろんな味、いろんなお茶を使って楽しく美味しく飲めるようになりました。
海外からコンブチャのいろんな楽しみ方が発信され、それが日本に戻ってきました。
今リバイバルしている風潮としては、「ハーブティー」を使うのが人気です。
紅茶で作るとカフェインが残るところを、ハーブティーであればノンカフェインだし、いろんな種類が作れる。味は美味しいし、見た目もカラフルで可愛い。
昔の紅茶キノコの概念が変わって、新しい感覚で楽しむ方が増えていますね。
カフェインレスなので、妊娠中の方、ファスティング後の回復にも最適です。
ファスティング中のコンブチャはNGですが、ファスティング後の「何を腸に入れるか?」という時にコンブチャは最適。回復のためにもどんどん飲んでほしいですね。
コンブチャは、紅茶でも緑茶でもハーブティーでも、自分の好きなお茶で作ることができるので、すごく楽しいですよ!
─コンブチャは「腸活」目的で飲む方も多いのでしょうか?
そうですね。世間では「発酵食」に注目が集まっています。
病気を予防する「未病」には、さまざまな研究結果から「腸内環境」が大きく関わっていることが分かってきたからでしょう。
発酵食だと、コンブチャだけじゃなく麹やお味噌なども今すごく注目されていますよね。
コンブチャは腸活に最適な発酵食で、しかも美味しくて毎日摂りやすい。あとはヴィーガンかつローフードという点も再ブームの理由だと思いますね。
─コンブチャは自宅でも作れますが、自宅で作る際のアドバイスを教えていただきたいです。
ご自宅で作る際は「環境」が大事です。
コンブチャは暗いところが好きなので、暗くて風通しの良い場所を選んでください。
落ち着いた環境だと微生物が安心して活動できるので、場所は動かさない方が良いですね。
でも作る上で一番大事なことは…愛です(笑)
菌は生きているので、作っている人が毎日話しかけたり、何かしら構ってあげること。
なんだかんだそこが一番大きくて、放置すると結局ダメになって「失敗しました」という声をよく聞きます。
コンブチャは本来なら強い菌です。
簡単にカビが生えたり、すぐダメになることはなく、発酵食の中でもすごく簡単に作れます。
コンブチャがほかの発酵食と違うところは、菌の成長が目に見えるところですかね。
発酵過程が見える発酵食ってほとんどないんです。
お味噌とか麹とかも、麹の活動の中で味噌になるから、人の目には見えない。でもコンブチャは菌の働き、成長過程が目に見えて分かる。
あと面白いのは、コンブチャは「自分の味」になるところ。
作り手の性格や環境が反映されるんですよね。
私はコンブチャのワークショップも開催しているのですが、参加者が全員同じ材料でコンブチャを作っても、完成した味は全部違うんです!
その方の生活環境(温度・湿度・風通し)、ご本人の性格が味に反映される。それも面白いですよね。
日々の食事で「腸」を育てる
私は「腸活」ではなく、腸を育てるという意味を込めて「腸育」という言葉を使っています。
腸は全部で9mぐらいあり、小腸と大腸と2つに分かれていて、それぞれ役割が違います。
「小腸」は分かりやすく言えば、食べ物の栄養素を吸収するところ。
免疫力、ホルモン分泌なども小腸で行われています。
そして「大腸」は、不要なものを排出する排便の役割ですよね。
昔はそれだけと言われていましたが、最近は大腸と小腸の間に「腸内フローラ」と呼ばれる細菌層がたくさん集まっていることが分かり、注目を集めています。
体で最も大事な「腸」ですが、大事なのは腸の細菌を増やすこと。
腸内の細菌数は1kgもあると言われています。その1kgが良い細菌を持っているか、悪い細菌を持っているかで、病気になるか、お肌が綺麗になるかなど、カギを握っている。
良い菌をキープするためには、日々の食事しかありません。
腸の細菌が喜ぶ食べ物(発酵食、食物繊維など)を摂ること。そうすると腸の細菌が増えて、腸だけでなく体全体が良くなる事へ繋がります。
「腸育」で大事なことは、自分がどんな体質を持っているか、ご自身の性格、お仕事を含めたライフスタイルを知ることです。
体は人それぞれ違うので、「あの人がこうだから」ではなく、自分自身を見つめて自分を知る事が大切で一番重要です。
自分の生活スタイルの中で「どうすれば腸に良いことができるのかな?」という視点で、まずは取り入れやすい部分から少しずつやってみてください。
─イベントでは、橋本さんにLypo-Cとコラボした「コンブチャ」をご提供いただきます。こちらのドリンクについて教えてください。
*レモンジンジャーティーを発酵させたコンブチャ×Lypo-C
今回Lypo-Cさんとコラボさせていただくのは3種類。
ベーシックなイングリッシュティは、無農薬紅茶を使った発酵。飲みやすくてアップルサイダーのような味が特徴的。
また、「レモンジンジャー」というハーブティーを発酵したものは、レモンスカッシュのような爽やかさで、ふわっとジンジャーの味がします。
そして、「ローズヒップ×ハイビスカス」もご用意しています。
ローズヒップは酸っぱいイメージがあると思うんですが、コンブチャはお砂糖(砂糖は菌の食べ物)を入れて作るので、その発酵過程で酸味がおさえられて味がまろやかになります。
カリウムが豊富なので、女性の方はむくみ改善にもなりますね。
どちらもノンカフェインで、お召し上がりいただく直前にLypo-Cを入れて飲んでいただきます。イベントでお楽しみいただけますので、ぜひ会場にいらしてください。
─ちなみに、今回初めてLypo-Cを飲んだという橋本さん。飲んだ感想は?
今までビタミンCって、レモンのような酸味のある味だと思っていました。
最初Lypo-Cを飲んだ時は今までと全然違うビタミンCのイメージで、衝撃的でした(笑)
でも「本物のビタミンCを摂っている!」という感じがしています。
大げさかもしれないですが、本物を発酵させて作っている私からしたら、体が喜んでいますね。
「Lypo-C×コンブチャ」の限定ドリンクが登場!
Lypo-Cのリアルイベントを、7月16日(土)〜18日(月・祝)の期間、東京・表参道にて開催!
イベント内では、手作りコンブチャ×Lypo-Cの限定ドリンクが登場します。
そのほか、橋本さんによるコンブチャのワークショップも同時開催。(要予約制)
イベントはどなたでも参加できますので、ぜひ皆さまのご来場をお待ちしています!
Text : Makito Uechi
Photo : Shimpei Suzuki
取材協力: HOUSE YUIGAHAMA
神奈川県鎌倉市由比ヶ浜1-12-8