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日差しケアの「よくある間違い」とは?ドクターが教える正しい方法

SUMMARY

  1. ・紫外線のキホン。肌に与える影響とは?
  2. ・外出時は、日焼け止め+物理的なガードを
  3. ・日差しケアの「よくある間違い」とは?
  4. ・肌のリカバリーは「インナーケア」で
  5. ・夏前に早めの対策がカギ

日差しが強まるこれからの季節。

日焼け止めを塗り、帽子や日傘で対策しているのに、「気付いたら日焼けしている」「シミ・シワが増えた気がする」——そんな経験、ありませんか?

実は、私たちが常識だと思っている日差しケアのなかには、肌を日差しから守りきれない”落とし穴”がたくさん潜んでいます。

今回は、『山本メディカルセンター』院長の齋藤先生に、紫外線のキホンから、間違いがちな日差しケアについて、たっぷりとお話を伺いました。


 



齋藤真理子 先生
神奈川県・逗子「山本メディカルセンター」の2代目院長。 医師、医学博士、形成外科学会専門医、分子栄養学認定医。テレビ、雑誌などメディア出演も多数。
山本メディカルセンター|公式サイト

紫外線のキホン。肌に与える影響とは?


──はじめに、肌に影響を与える紫外線について教えてください。

齋藤先生:肌に影響を与える紫外線は、「UVA」と「UVB」です。
まずは「UVB」についてお話しますが、太陽から地表に届く紫外線のうちの約5%がUVBです。
お肌の角質層や表皮などの浅いところに届く短い波長ですが、強いエネルギーを持っており、肌が赤くなるなどの「やけど」のような症状は、UVBによるものです。UVBが地表に降り注ぐのは5〜8月がピークで、それ以外の時期は多くはありません。

次は地表に届く紫外線のうち、約95%を占めるUVAについて。UVAのエネルギーは弱いものですが、波長が長く、肌の奥(真皮)まで届くことでシワ・たるみを引き起こします。

UVAの注意点は、雲や建物の窓ガラスも透過して肌に到達してしまうため、屋内にいても日差しケアが必要になること。
ピークは4月〜8月くらいですが、1年を通して地表に降り注いでいるため、日焼け止めを塗らなくなると「うっかり日焼け」の原因になりやすいです。

 

UVA、UVBともに、肌の中のメラニンを増やす「工場」に作用します。

紫外線をたくさん浴びると、肌の中にメラニンが溜まります。
メラニンは肌を黒くする原因となる色素で、通常は自然に排出されますが、加齢や紫外線の蓄積などによりターンオーバーが乱れると、シミとして表面に残ることもあります。

特にUVAは、肌の深い部分(真皮)にまでダメージを与えるため、UVBよりも深刻ですね。

──UVA対策については、油断してしまいがちなので注意したいですね。
UVAとUVBを防ぐために効果的な、日焼け止めの選び方を教えてください。

齋藤先生:日焼け止めでUVAを防ぐ値は「PA」、UVBを防ぐ値は「SPF」と表記されています。
日焼け止めを塗ることは大切ですが、毛穴をすべて塞いでしまうため、特にSPFは数値が大きいものを使うと肌への負担も増えてしまうことに。シーンに合わせて数値の異なるアイテムを使い分ける方が良いでしょう。

 

齋藤先生:SPFに比べPAは数値が高くても肌への負担はそこまでかかりません。
そのため、UVAをしっかり防ぎたい方は、1日を通してPA値が高めのアイテムを使うのも良いかと思います。

外出時は、日焼け止め+物理的なガードを


──これから夏にむけてますます日差しが強くなります。「外出時」の日差しケアについて教えてください。

齋藤先生:外出時であれば、まずはしっかりと日焼け止めを塗ることと、できるだけサングラスを着用することを心がけましょう。

紫外線の情報は目から入り、脳にダイレクトに伝わります。
肌は日焼け止めで防いでいたとしても目が日差しにさらされてしまうことで、メラニンの工場内では脳からの指令で「メラニンを作らなきゃ!」と過剰生産につながってしまいます。
それを予防するためにも、日常的にサングラスを着用することをおすすめします。
 


さらに長袖の服、マスク、帽子、日傘などで日差しを防ぐことも有効です。
ただし、UVBは防げても、UVAは服を着ていても透過して肌に届いてしまいます。
そのため、これらのアイテムで物理的にガードはしつつも、その下にはしっかり日焼け止めを塗っておくことが大切です。

日差しケアの「よくある間違い」とは?


──ここからは、日差しケアに関する「よくある間違い」について伺っていきます。
日焼け止めは外出時だけで屋内で過ごす日は塗らないという方も。これは問題ないでしょうか?

齋藤先生:屋内だと「日焼け止めを塗らない」「メイクをしない」という方は多いですが、屋内で過ごす日であっても、日焼け止めは塗った方が良いです。

UVAは窓ガラスも透過して肌に到達してしまうため、肌に蓄積してシワやたるみの原因になってしまうためです。
SPFは低めで良いので、UVAを防ぐPAは高い数値のものを一日中塗っておいても良いと思います。

──日焼け止めの塗り方で「よくある間違い」はありますか?

齋藤先生:「塗る量が少ない」「塗り直しをしない」ことですね。
日焼け止めを薄塗りする方が多いですが、薄く塗るということは、それだけ防御力も弱い状態。実は日焼け止めの製品テストでは、かなり厚塗りした状態で実験しています。日焼け止めは、十分な量を塗ることがとても重要です。

塗る量の目安は、顔〜首までしっかり塗るとなると、乳液タイプで一円玉の大きさ二つ分ぐらい。クリームタイプだとパール粒大二つ分が目安です。

 

もし薄塗りしたいという方は、日中に数回「塗り直し」をしましょう。塗り直しでは、スプレーやパウダーなどの手軽にサッとできるものでも良いと思います。


──日焼け止めを塗らず、化粧下地やファンデーションに含まれた「UV機能」だけに頼るという方も。日差しケアとしては十分ですか?

齋藤先生:その方の生活環境によると思いますね。
日中屋外に出ないデスクワーク中心の方であれば、SPF10〜20程度でもいいので、化粧品に含まれたUV機能だけで十分な場合もあります。
一方で、日中外回りをしたり、屋外での移動が多い方にとってはそれだけだと不十分ですよね。
「絶対焼けたくない!」という方であれば、日焼け止めをベースに仕込んだ上でメイクをする、という方が良いと思います。

──最近だと「飲む日焼け止め」を使用する方も多いですが、それだけで日差しケアは十分でしょうか?

齋藤先生:飲む日焼け止めに含まれるSPF 値はわずかしかありません。
あくまでも補助的なものと思って、肌に塗る日焼け止めとセットで使った方が良いですね。

ただし、飲む日焼け止めにしかないメリットもあります。
抗酸化作用が含まれているものが多いため、DNAを保護したり、皮膚の構造を保つなど、中から作用してくれます。

──肌に塗る日焼け止めと、内側からできるケアは違うということですね。
もし、うっかり日焼けを起こした場合、アフターケアの注意点はありますか?

齋藤先生:「刺激が強い成分」を使うことは避けましょう。
例えば、ニキビで悩んでいる方ですと、普段のスキンケアでピーリング系の成分(ディフェリンゲル、べピオゲルなど)が含まれたアイテムを使用している方もいらっしゃいます。日焼け後に使用すると悪化する原因になるので避けたほうが良いでしょう。
この他にも、肌にピリッと刺激のある成分(レチノール、スピキュールなど)もこの時期は控えましょう。

──何気なく使っているアイテムも多いので、日焼けをした時にはご自身の化粧品の成分をチェックした方が良さそうですね。日焼け後の正しいケアについても教えてください。

齋藤先生:日焼けをして肌が炎症を起こしているときは、まずはしっかり冷やしましょう。
肌を鎮静させたあとは、化粧品は低刺激なものを使い、しっかり保湿をしてあげることが重要です。

そして肌のバリアを落ち着かせるためにも、ビタミンCを化粧品からでも、インナーケアとしてでも積極的に摂った方がいいですね。
また、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)が配合された入浴剤などでお風呂に浸かると、皮膚から吸収されて保湿力がアップするのでおすすめです。

肌のリカバリーは「インナーケア」で




──次はインナーケアについて。
日差しケアの観点から「ビタミンC」の役割について教えてください。

齋藤先生:ビタミンCには強い抗酸化作用があるため、これからの季節は積極的に摂りたい栄養素になります。ビタミンCを高い濃度で摂っていれば、あらゆるハードな環境にも耐えられやすいです。
ただ、ビタミンCは大量に摂ったとしても、水溶性のため尿で流れ出てしまいます。
その点、ビタミンCをリポソーム化したLypo-Cであればゆっくり吸収されるため、体内に留まってくれる良さがあります。

 

──ビタミンC以外で、肌のリカバリーのために摂りたい栄養素とは?

齋藤先生:まずは「ビタミンA」ですね。
ビタミンAは皮膚や粘膜の保護と、保湿効果があります。人参、うなぎ、レバーなどに多く含まれています。

そして「ビタミンE」。
日焼けによって生まれた活性酸素を取り除いてくれる効果や、新陳代謝を活発にする効果と、細胞膜の保護にもなります。
アーモンドやくるみなどナッツ系に多く含まれています。

あとはトマトやスイカに含まれる「リコピン」。抗酸化作用が強いので、紫外線ダメージを防いでくれます。

さらに「亜鉛」にも細胞分裂を助け、肌のターンオーバーを促進する作用があります。
亜鉛は重要な成分ですが、食事から摂りづらいですし、体内でも消費されやすい成分ですので、普段から意識して摂取したいですね。

あとは、当たり前ではありますが「タンパク質」ですね。
皮膚のコラーゲンの元になる、とても大事なもの。健康意識が高い人は、ビタミン類はたくさん摂る傾向にありますが、タンパク質不足の人がとにかく多い印象です。

タンパク質を摂ると、最初は臓器や筋肉など、体の重要な部分に割り振られ、肌や髪に届くのは一番最後。つまり、十分な量を摂ってこそ、その余剰ではじめて肌が潤うのです。
女性たちが無理なダイエットをしてタンパク質を削ると、肌も髪もパサパサになるのはそういう理由があります。
タンパク質の1日の摂取目安は、体重1kgあたり1g(体重50kgの場合は50g)。魚や肉に多く含まれているので、まずは質よりも「十分な量」を摂ることを目標にしましょう。

夏前に早めの対策がカギ


齋藤先生:日差しケアでは、気を抜いてしまいがちなのが5〜6月です。
夏前ですし、そこまで紫外線も強くないイメージがあるので、「日焼け止めを塗らない」という方も多い。しかし、この時期に大量のUVAを浴びることで、肌の工場がメラニン色素を作る準備をしてしまいます。

5~6月の時点でこの夏のメラニンの量があらかじめ決まってしまい、7〜8月になってから一生懸命日焼け止めを塗ったとしても手遅れになってしまう可能性もあります。
この時期から日差しケアを頑張ることで、メラニンをグッと抑えることができます。ぜひ、早め早めの対策を意識してみてください。

──早めの対策が重要なのですね。最後に、先生から読者へメッセージを。

齋藤先生:日差しケアでは夏本番前の5~6月の「事前の準備」がとにかく大事です。
日焼けしてしまった後にケアを頑張っても、できることは少ないですし、お金もかかりますよね。

外側からのケアとしては、しっかりと日焼け止めを塗る、UVアイテムを使用する。
内側からのケアとしては、飲む日焼け止めを服用し、Lypo-Cも飲んでおくと良いでしょう。外側、内側の両方備えをしておくことで、その後の肌の状態が大きく変わると思います。


 

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紫外線のキホンから、よくある間違いまで、幅広く解説いただきました。

紫外線は肌に大きな負担を与えますが、すべてをカットしてしまうと、健康維持に欠かせない「ビタミンD」が生成されにくくなるデメリットも。

そのため、バランスの取れた日差し対策が大切です。ご自身に合った方法で、これからの季節を快適に過ごしていきましょう◎


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